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ブラックホールはいつから登場しているの?

掲載日:2019年5月10日

巨大ブラックホールの影が具体的に撮影されたということで、大きくマスコミに取り上げられたM87銀河ですが、M87銀河が注目されたのはいつ頃からでしょうか。ブラックホールの登場時期と合わせてJDreamⅢで検索してみました。

使用した検索条件
検索対象ファイル JSTPlus、JST7580、JST5874
検索式 (M87 or おとめ座A) AND ("銀河"/AL OR "島宇宙"/AL OR "Galaxies"/ALE OR "galaxy"/ALE OR "island universe"/ALE)

Step 1

M87は準シソーラス用語として登録されていますが、今回は準シソーラスのフィールド指定検索ではなくキーワードのみで検索を行います。フィールド指定無しで検索すると、タイトルや抄録だけでなく、所属機関/雑誌名などを含むレコード全体からの検索となりますので、 ノイズを削除するためシソーラス用語”銀河”との掛け合わせで検索を行います。

Step 2

いつ頃から文献が発行されているのかという検索テーマですので、JSTPlus以前の過去文献を確認するためJST7580とJST5874でも検索を行ったところ、JST7580では4件、JST5874では12件ヒットしました。

Step 3

結果、1958年以降では計140件の文献がヒットし、その中で一番古い文献は今から50年以上前の1966年、”乙女座A(NGC4486(M87))からの非常に強いX線放射の発見に関連して~”と抄録に書かれた論文が発行されていました。

年別文献発行数

Step 4

年別発行数の推移を見ると、1980年前後に論文発行の最初のピークがあり、その後、2000年代後半までは年間数件の平準的な論文数となっています。では1980年前後に発行された文献のシソーラスはどのような用語が登場するのでしょうか。可視化機能を利用して確認してみます。

  • 可視化機能はJSTPlusが対象(JST7580、JST5874は対象外)となりますので、1980年以降が対象になります。
1980~1986年に発行された文献のシソーラス用語

Step 5

1981年の発行文献には楕円形銀河であったという観測結果に関する論文が多数発表されていましたが、この時点ではシソーラス用語のブラックホールを含む文献は、論文として検索されていません。検索され始めるのが1986年からになりますので、1980年初頭に銀河の全体像が観測され、その後の継続的研究の成果として1980年代中頃から、巨大ブラックホールが銀河中に存在することが検証され始めたと考えられます。

上位3機関の共著先

Step 6

では研究機関の傾向はどうなっているでしょうか。確認すると2010年以降の機関別発行数の上位3位は国立天文台、JAXA、東京大学でした。この3機関の共著先を機関ID×機関IDマップで確認してみました。国立天文台を注視すると共著先の多い機関としてもJAXA、東京大学が登場しています。銀河に関する研究はこの3機関が協力しながら進めていると把握できます。今回はM87銀河で検索しましたが、宇宙研究は世界の多くの機関が協力し合い、観測継続的と観測技術の向上が相まって新たな発見につながっていると考えられます。

  • 本資料の可視化結果はJDreamⅢの収録データを対象に検索した結果に基づく可視化結果となります。
    対象データおよび検索条件が異なる場合、結果が異なりますこと、ご了承ください。
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