JDreamの部屋検索テクニック

検索モレよりもノイズを省く検索を行いたい

掲載日:2019年3月14日

良い検索は検索モレが少なく、必要な情報のみヒットする検索条件が理想ですが、なかなか上手くいきません。ケースとして必要な情報がモレても良いが、不要な情報は見たくないというケースもあるかと思います。そんな時に使用すると便利な演算子をご紹介します。

検索式作成のポイント

  • 近接演算を利用した検索
カテゴリ
シソーラス・準シソーラス用語

事例:文化財保護、歴史的景観・古建築の保存

Step 1

「JSTシソーラスブラウザ」を検索すると、「文化財保護」はシソーラス用語です。また、関連語として「遺跡」、「記念建造物」、「古建築」、「城」、「名所旧跡」、「歴史地区」が見つかります。ここでは、関連語も利用します。

Step 2

「歴史的景観」は準シソーラス用語ですが、歴史的景観以外にも「歴史」で始まる語を探すと、「歴史地区」、「歴史的建造物」、「歴史的遺産」などが見つかります。複合語で表記されるケースもありますが、「歴史のある地区」、「歴史のある建造物」などの表記もありますので、より広く検索するために、ここでは演算子を使用して検索することにします。

Step 3

例えば「歴史」と「地区」の2つの語を含む検索を行う場合、論理演算子のAND演算子をよく使用しますが、AND検索では語の位置が遠いケースでもヒットさせますので、ノイズが多めに含まれる検索結果となる場合があります。

検索結果表示例

Step 4

遠い位置の検索語同士の掛け合わせによるノイズを減らす方法として、近接演算子がJDreamⅢでは用意されています。近接演算子を利用すると「歴史建造物」や「歴史のある建造物」などの「歴史の○○」を検索することができますので、「歴史」と「○○」の間に近接演算子を挿入して検索を行います。
入力例:歴史(nW)○○/AL

Step 5

以下のリストにある近接演算子を利用することができます。近接演算子としてよく使用する演算子は(nW)と(nA)になります。
X(nW)Y:指定した順序で隣接した条件が検索されます。
X(nA)Y:順序を問わず隣接した条件が検索されます。

※nはn以内の近接条件を指定

検索結果表示例

Step 6

「○○」に相当する用語としては、「景観」、「街並み」、「建築」、「建造物」などを使用することにしますが、近接演算子を利用した検索式でOR演算子を使用する場合には”|”(パイプ文字)を使用します。
入力例:歴史(nA)景観|街並み|建築|建造物/AL

Step 7

また、nに相当する数宇は、例えば「6」以上としないと「歴史」的な仏教寺院「建造物」などがヒットしませんが、数字を大きくするとノイズが増えるため、ヒット件数により調整します。ここでは「3」とします。

Step 8

「保護」、「保存」、「都市計画」などの保護、計画の概念と歴史的景観の概念も近接演算子を利用して検索処理させます。

検索例

検索対象ファイル:JSTPlus
L番号 検索式 ヒット件数
L1 "文化財保護"/AL OR "cultural properties protection"/ALE 8,662
L2 歴史(3A)景観|街並み|建築|建造物(3A)保存|保護|都市計画/AL 729
L3 遺跡|記念建造物|古建築|城|名所旧跡|歴史地区(3A)保存|保護|都市計画/AL 660
L4 L1 OR L2 OR L3 9,583

回答表示例

回答表示例1
回答表示例2
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