2019年2月、当社が提供しております科学技術文献情報データベース「JDreamⅢ」に収録されている学術文献に国際特許分類(IPC)を付与いたします。学術文献に特許視点を持たせることで、特許情報との比較・分析を容易にし、お客様の戦略立案やイノベーション創出に貢献します。本セミナーでは、長年知財戦略に携わる専門家の方に、それぞれの立場から文献活用の可能性と分析事例を紹介いただきます。
競争環境分析において、特許情報は整理標準化されており、情報源として極めて有用であることは言うまでもない。しかし、公開までの18ヶ月のタイムラグは、情報の新鮮さとしては、アキレス腱である。また、新規事業企画段階で注目するスタートアップ企業の技術や、学術研究主体の将来技術は出願される数が少なく、特許情報が乏しい。
それらの不足を補う、あるいは別の切り口の情報源として、論文等、非特許情報を活用した多面的分析例を紹介する。
積水化学工業株式会社 R&Dセンター知的財産グループ 戦略知財チーム ヘッド
1995年 積水化学入社。入社以来、世界初の常圧プラズマ装置事業に携わる。基本発明→基礎開発→事業立ち上げ→装置開発と一通り経験。この新事業立ち上げの中で、戦略的な知財活動の必要性を痛感し実践。2012年からコーポレート知財Gに異動。「知財戦略分析チーム」を立ち上げ、競争環境分析に取り組む。2017年より一部員が、分析から知財戦略立て、出願権利化まで担う「戦略知財活動」に移行。
2018年4月 戦略知財チーム ヘッド拝命、現在に至る。
事業戦略・R&D戦略をベースとして、特許出願・権利化や活用を見据えた知財戦略立案には特許情報だけではなく、文献情報や企業情報・マーケット情報の収集・分析が欠かせない。本講演では「自動運転」技術を対象に、IPCが付与された学術文献情報を活用した特許情報とのハイブリッド分析による知財戦略立案に役立つ考え方について示す。
株式会社イーパテント 代表取締役社長 知財情報コンサルタント
日本技術貿易株式会社IP総研コンサルティングソリューショングループのマネージャーを経て、外資系特許調査・分析企業であるランドンIP日本オフィス立ち上げ時に参画。顧客開拓・マネジメント全般を統括し、日本におけるランドンIPの業績拡大・ブランド構築に大きく貢献。
平成29年5月に株式会社イーパテントを設立し、代表取締役社長に就任。自動車・エネルギーおよびヘルスケア分野を中心に技術動向分析、競合他社分析、知財デューデリジェンス、新規事業開発・新規用途探索支援や発明・アイデア創出などの知財情報コンサルティング業務に従事。
14:30~14:35 | 開会の挨拶 |
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14:35~15:10 | 講演1:「知財情報分析の戦略的活用」 講師:屋良 卓也氏 |
15:10~16:15 | 講演2:「知財戦略立案のための学術文献活用」 講師:野崎 篤志氏 |
16:15~16:25 | 休憩 |
16:25~17:00 | 講演3:株式会社ジー・サーチよりJDreamⅢサービスに関するご紹介 |
17:00~18:30 | 懇親会 |